メモリアルリミット 〜Limit of memories〜

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〜序章 Prologue〜


  大好きなあなたへ

 あなたがこの手紙を読んでいるということは、もう私は私として存在していないと思います。
 だから、こうして手紙を書くことにしました。手紙だったら、ちゃんと形として残るでしょ? 遠い未来、あなたが別の誰かを好きになったとしても。おじいちゃんになったとしても。
 私のことを思い出してもらえるかもしれないから……なーんて、都合のいい夢物語なのかな。
 こんな風に書いたら、本当に遺書みたいだよね。でも私にとっては似たようなもの。だってあなたと、お別れしなきゃいけないんだもん。とってもつらいよ。つらいけど、どうにもならないことだから。最後は現実を受け入れるしかない。あなたに隠していたのは謝らなきゃダメ、だよね。本当にごめんなさい……。
 あなたと過ごした日々は私の大切な、かけがえのない思い出です。本当にありがとう。
 ちょっとだけ思い出話、してもいいかな? そうだなぁ。 あ、ほら。あの時のこと、覚えてる?――


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