遠い日の記憶。何か大切なものを置き忘れてきてしまったような、奇妙な感覚。つまらない日々を送っていた夢原深也は、高校生活も2年目を迎える朝、不思議な夢を見る。しかし微かな夢の感覚は、掬い取る前に零れ落ちた。支度をしている間に夢のことも忘れ、学校に登校すると転校生の存在を知らされる。だがその転校生は、彼が7年前に離れ離れになった幼馴染だった。過去から現在、そして未来へ繋がる確かな記憶とは。錯綜する記憶の中で、彼は最も大切な人の存在に気が付く。ちょっぴりもどかしい、高校生の淡い恋物語。
〜登場人物 characters〜
・夢原 深也(ゆめはら しんや) 高校2年生・16歳、男。常に冷めていて、青春を謳歌出来ずにいる。
・春崎 望(すのさき のぞみ) 幼い頃、深也と幼馴染だった。今回転校してきた学校で再会を果たす。
・司馬 啓介(しば けいすけ) 深也の親友であり、深也の心境を読むことの出来る、数少ない人物。
・五月 佳織(さつき かおり) クラスの副委員長。誰とでもすぐに親しくなれる性格で、お人よし。
・五十嵐 透(いがらし とおる) クラスの委員長。佳織とよく口論になるが、仲が悪いわけではない。
・初音 未来(はつね みく) 啓介の彼女…らしい。深也達の隣のクラスに在籍している女子生徒。
・東條 直樹(とうじょう なおき) 深也達のクラスメート。運動神経が抜群で、どんなスポーツもこなす。
・鈴木教諭(すずき−) 深也達のクラスの担任。国語科の教師。
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